小籠包考

時の洗礼を受けた食文化

小籠包は中華料理の軽食として、中国のみならず世界中の中華街でも愛されている食べ物です。その歴史は古く北宋時代まで遡ることができます。1126年「靖康の変」で北宋が滅んだ後、欽宗の弟趙構が南還して南宋を再興するとともに、小籠包も南に伝わり、江蘇・浙江一帯の富裕層の間で好んで食されました。時代が下り、常州、無錫、上海などでさらに発展を遂げながら全世界に広まる中で現在の形にたどり着くようになりました。

台湾夜市

"湯包"という言葉は美味しさの証

小籠包は中華料理の中でも最も繊細で手間のかかる点心の一つです。小麦粉を薄く伸ばしたしなやかな皮に、新鮮な豚の挽肉をくるみ、蒸籠で蒸して作られます。挽肉とともに薄い皮の中にたっぷりのスープを包み込むには、熟練の技術を要し、台湾では食した時にスープがあふれる本物の小籠包と、そうでないものを区別するために、「小籠湯包」という名前で呼ばれ、スープを閉じ込めて調理する技術を持たないお店は、「小籠湯包」という名前を用いることができないそうです。

台湾タンパオ天五店の小籠包

美味しかったの一言が励みです

日本にも美味しい小籠包を食べられるお店はいくつかありますが、屋台のように気軽に立ち寄れるお店は多くはありません。高くて美味いは当たり前。私たち台湾タンパオ天五店は、気軽に召し上がっていただけて、しかも本当に美味しい小籠湯包をたくさんの方に召し上がっていただきたい、その思いで8年の歳月をかけて開発した、正真正銘の「小籠湯包」をご提供しています。あっさりとした中に深いコクがあるスープと、食べごたえのある豚挽肉の食感を、新鮮な小麦の香りのする皮にぎゅっと閉じ込めた逸品をぜひご賞味ください。